東京女子流のセンターに圧倒的な存在感で太陽のように光り輝く新井ひとみ。
そして、時に満月のように時に三日月のような妖しい光を放つ小西彩乃。
太陽と月。女子流のツインボーカルが帰ってきた!
「オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!オイ!」
土方氏のギターリフと観客のオイオイコ-ルが野音を揺らし感情を震えさせる。
それは1人のメンバーの復活というよりも東京女子流が機能していく事への期待です。
扇状の客席からステージまで俯瞰で見渡せるこの場所が特等席であったことに気づく。
続く『運命』ではあぁちゃんとゆりのツートップ。
この甘いハイトーンの中江友梨の声がなければ女子流サウンドが成立しないことを、
あのボロボロの3rdツアーを体験した人は痛いほど分かっているはずです。
そして1stアルバムから『鼓動の秘密』。
息を呑むほどに幻想的な空間!そうかアルバムタイトルは全部やるということか。
MC6、今まで誰も口にしなかった苦悩を新リーダー庄司芽生が気丈に語ります。
そして3rdツアーの失敗と反省から自分達を見つめ直すことで今後の飛躍を宣言。
本編のラストは、初めての武道館公演がターニングポイントとなるように、
スタッフから新たなるスタートの願いを込めて贈られた『約束』。
結果として果たせなかった『約束』の歌詞がオーディエンスの胸を締めつけます。
4thツアーの最後に3rdアルバムの表題曲を歌うことで3rdツアーに決着を付ける。
今回の野音はチーム女子流にとって、2つのツアーのファイナルでもあったのですね。
「女子流はもっともっと上を目指します!それでは、東京女子流でした~。」
アンコ-ル1曲目は『Attack Hyper Beat POP』!
盛上がり曲がアタック頼みだと揶揄されたとしても今はその盛上がりが心地よい!
沸いて!弾けて!騒いで!踊れーー!!
MCはお約束の告知とサポートバンドのbonsaiのメンバー紹介。
裏方に徹した渋いアレンジが今夜のクオリティを誘導していたのは間違いありません。
アンコールのラストは東京女子流の原点。
TGSナンバー00でもあり4thアルバムのタイトル曲、『Killing Me Softly』。
再始動できなかった女子流が、再生がテーマのこの曲をファイナルの最後に歌う意味。
セットリストに込められたメンバー達の真摯なメッセージがバックトラックに沁みていく。
マイクを通さず「それでは、東京女子流でした~ありがとうございました~。」
4thツアーファイナルが終わり、野音Againのタイトルどうりにリセットをしてみせた。
まるで勝利した試合の観戦を終えたようなアスタライトやオーディエンス達。
あちらこちらで歓喜の声が上り感動が広がる。ハイタッチやハグをしている人もいます。
出口で音楽ブロガーさんと再び出会いがっちりと握手して女子流の健闘を称え、
ほかのDDさんも交えて祝杯を挙げながら有楽町の居酒屋で語り合う。
あえて彼の言葉を借りてこの長くなってしまったレポートを締めさせていただきます。
「東京女子流を楽曲派のベンチマークで終わらせるな。」
最後に各メンバーのブログからライブ後のエントリーを置いておきます。
小西彩乃 『あぁちゃんるーむ』
山邊未夢 『未夢's memory』
新井ひとみ 『ひとみのひとみごと』
中江友梨 『yuri's crazy blog』
庄司芽生 『...Mei blo...』
最後の最後に、リセットのついでに未夢の髪形もデコ出しにリセットしてほしい。です!
おしまい。